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積層する木ルーバー

 

名古屋市内に建つオフィスビルの新築計画。

名古屋市の堀川沿いはかつて貯木場として栄え、水面には丸太が浮かべられ護岸には多くの木材がうず高く積み上げられていました。

近年では、鉄道や高速道路、ビルやマンションが立ち並び、均質な都市空間が広がりつつありますが、所々に古き面影を残しています。

クライアント企業は古くからのこの地を拠点とし木材の流通を支えてきた老舗企業であり、本計画ではその歴史や土地の記憶が感じられる建築がふさわしいと考えました。

コンパクトな敷地の中で1階部分に駐車場を確保し、求められる与件を満たすため1階は鉄骨ラーメン構造とし、鉄骨と木造のハイブリット構造3階建ての準耐火建築物としています。

木造となる2.3階は、住宅などでも用いられる汎用プレカットの技術を用いながら、木造準耐火や気積の大きな空間を実現させています。

外装には、積層する木材をイメージしたルーバーを設置し、木材の耐久性に考慮しながら、かつての木場の面影が感じられるファサードとしています。 また、このルーバーは、夏場の日射遮蔽の役割を果たし、建物省エネルギー化にも寄与しています。

執務フロアはスキップフロア形式とし、日々の移動の中での堀川への視線の変化が感じられ、自社のルーツである堀川の風景が日常的に感じられる空間構成としています。

階段部分にはシンボリックな「光る木材」をイメージした特注照明も製作。 このオフィスを通して、働く人々が日常の中で自社のルーツや歴史が感じられ、より愛着が湧く建築を目指しています。

U  :事務所
S  :愛知県名古屋市
D  :2023.12
SC:522 ㎡ 混構造(S+W)3階建て
A  :総合監修 void  丹羽 浩之

   studioSHUWARI 種昻 哲 小見 彩

SD:ラケンネ 増田 圭吾
C  :小原建設
P   :Tololo studio 

CO:特注照明製作 コイズミ照明

​凡例 U:USE/用途 S:SITE/場所 D:DATE/完成日 SC:SCALE/規模 A:Architect/意匠設計 SD:Structure Design/構造デザイン 

PP:Planting Plan/植栽計画 LP:Lighting Plan/照明計画 LD:Landscape Design/ランドスケープデザイン AD:Art Director/アートディレクター 

C:Constructor/施工会社 P:Photo/写真 CO:Collaboration/協力

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