Wood Cylinder Wall
富山県高岡市に立地するオフィスビルのエントランスリノベーション。
富山県産材を用い、エントランスホールの奥まで人々を引き込み、またホール全体を柔らかく包み込むような柔らかな壁面をデザインしました。
一般的に富山県産材は節が多く、太い材料が確保しにくいと言われ、構造材や仕上材としての品質の確保が難しいと言われています。
これらの地場産材を有効に活用するため、小径に加工した材料による新たな建築的表現を模索するなかでこのデザインが生まれました。
壁面には30φのシリンダー状に加工した富山県産の杉材を使用し、受付カウンター、執務空間との間仕切り、ミーティングスペースを囲う壁面意匠などの機能を連続した一体的な壁面としてデザインしています。
シリンダーの密度や高さに変化を持たせることで、光と木が生み出す表情や空間の奥行きを感じられる視覚的効果を生み出すことを意図しています。
ディテールは家具やドアハンドルなどにも統一感を持たせ、空間全体としての統一感を重視しています。
U :オフィス
S :富山県高岡市
D :2023.5
SC:内装工事
A :studioSHUWARI 種昻 哲 北野 るりこ 小見 彩
C :株式会社トミソー
CO:格子製作 白山木工製作所
F :51%
P :studioSHUWARI 種昻 哲
凡例 U:USE/用途 S:SITE/場所 D:DATE/完成日 SC:SCALE/規模 A:Architect/意匠設計 SD:Structure Design/構造デザイン
PP:Planting Plan/植栽計画 LP:Lighting Plan/照明計画 LD:Landscape Design/ランドスケープデザイン AD:Art Director/アートディレクター
F:Furniture/家具 C:Constructor/施工会社 P:Photo/写真 CO:Collaboration/協力