idéal coffee&bake
新旧の個性的な店舗が立ち並ぶ、富山市のカルチャーの中心的なストリート「花水木通り」に立地するカフェの計画。
かつてこの建物は自転車店として使用されており、店舗の隣に自由に使えるガレージと小さな空地がありました。
そのガレージと空地を媒介としてまちに開かれた店舗とすることを意図し、空地に対して全面開放することができる大きな開口部を設け、
ベンチを兼ねた階段によってまちと店内をつなぐことで、ギャラリーやイベントスペースとして有効に利用できる計画としました。
腰壁部分には店舗内外にTwo-Tone Colorの塗装を施しました。最小限の操作で店内外のつながりを強め、それが店舗のキャラクターとなっています。
シンプルな塗装仕上の店内には、アクセントとして「てがかり工作室」による特注照明を配置、ガラスや真鍮による手作りのオブジェが空間に独特の質感を与えています。
このカフェの計画にあたり、友人であるオーナーの持つ凛とした空気感や柔らかさを空間にて表現したいと考え、流行に流されずにその人が持つ世界観や空気感を美しく表現できるような空間づくりを心がけました。
また、花水木通りのような市内でも古くからの建物が立ち並ぶエリアでは、既存の建物の特徴や建ち方を生かし、空間とアート、食や音楽からめながらまちとの「つながりかた」や「使いかた」を再編集するすることで、小さな地方都市ならではの個性的な景観や文化がつくれるのではないかと考えています。
U :カフェ
S :富山県富山市
D :2022.10
SC:253.80㎡ 木造2階建て(改装)
A :studioSHUWARI 種昻 哲 小見 彩
C :株式会社 イシハラ
P :studioSHUWARI 種昻 哲
CO:特注照明製作 てがかり工作室 古川 歩 渡邊彰子
凡例 U:USE/用途 S:SITE/場所 D:DATE/完成日 SC:SCALE/規模 A:Architect/意匠設計 SD:Structure Design/構造デザイン PP:Planting Plan/植栽計画 LP:Lighting Plan/照明計画 LD:Landscape Design/ランドスケープデザイン AD:Art Director/アートディレクター C:Constructor/施工会社 P:Photo/写真 CO:Collaboration/協力