ESTA
富山地方鉄道「電鉄富山」駅直結の商業ビル「ESTA」のファサード改修。
電鉄富山駅は立山登山に向かう観光客にとっての玄関口となる駅であり、日常的にも多くの通勤・通学客の往来があります。
はじめは、古くなったエントランスホールを綺麗にしたいという依頼でしたが、現状の雑然としたインフォメーションを整理し、視認性を高めること、デジタルサイネージの導入による情報の整理を提案しました。
あえて壁面に大きな余白をつくり、必要最小限の情報を掲出するものとし、加えて美しさや情緒を感じられるファサードを提案しました。
この壁面のテーマは「富山に降るもの」です。
晴天の日が少ない富山では観光や出張などで駅に降り立ったとき、雨や雪が降っているということが多いです。
予定を変更せざるをえなかったりと残念なこともありますが、そんな富山に降るものに美しさや情緒が感じられる壁面があればと思いデザインを考えました。
この壁面は厚さ30ミリのMDFの板から歩留まりよくリブ材を切り出し、ランダムに配置することでつくられていて、材料コストを抑えながら、ニュートラルかつ豊かな表情を持つ壁面としています。
雨や雪の日、ちょっと立ち止まって眺め、少し前向きな気持ちになってくれる人がいることを願っています。
U :商業ビル
S :富山県富山市
D :2023.3
A :studioSHUWARI 種昻 哲
C :株式会社 トミソー
P :studioSHUWARI 種昻 哲
凡例 U:USE/用途 S:SITE/場所 D:DATE/完成日 SC:SCALE/規模 A:Architect/意匠設計 SD:Structure Design/構造デザイン PP:Planting Plan/植栽計画 LP:Lighting Plan/照明計画 LD:Landscape Design/ランドスケープデザイン AD:Art Director/アートディレクター C:Constructor/施工会社 P:Photo/写真 CO:Collaboration/協力